業績立て直しが急務だった昨今、経営者は短期的な業績向上のためになりふりかまわぬ施策を余儀なくされてきました。そのため年度計画において重視したのはいかに利益を上げるかということであり、ともすると最重要であるはずの経営方針そのものの戦略性や、経営方針と施策との整合性などに関する討議や熟考はないがしろにされることもありました。
しかし、本当にそれでいいのでしょうか?
「自社は何を社会に提供するために存在しているのか」
「実現したい価値は何か」
「日々何のために懸命に働いているのか」、、、
これらの問いに対する答えが定まっていなければ、「変化への対応」と言えば聞こえはいいですが、その実態は経営環境の変化に翻弄され競合の後追いを強いられているだけであり、まるで凄まじい嵐の海を航行するのに無謀にもコンパスや海図を持たずに出港する小船のようなものです。
そこでヒューマンキャピタルコンサルティング(HCC)では、自社が成し遂げたい「ビッグピクチャ」の明示を支援することにより、「変化への対応」に留まらず、自ら戦略的に変化を引き起こし、他社よりも優位に立つための海図とコンパスを提供するサービスをはじめました。
「ビッグピクチャ」とは、10年以上先の長期的な将来において、自社が「こうなっていたい」と切望する状態のことです。巷間使い古された言葉で言い換えるなら「ビジョン」といってもよいでしょう。
創業時のSONYが世界No.1のAV企業になると謳ったことや、2輪メーカーだったHONDAが4輪に参入してF1世界チャンピオンを獲ると掲げたことはご存知のとおりです。これぞまさに「ビッグピクチャ」です。当時の身の丈から考えれば、両社ともなんとも身の程知らずな絵を描いたものだと嘲笑されたことでしょうが、現実に両社とも見事にそれを実現しました。
このことからもおわかりのように、企業が大きく飛躍するにはビッグピクチャは必須であり、その存在が全社員の拠り所となり、全身全霊を打ち込むだけの価値を実感させるものでなければなりません。
他社事例を引用するとビッグピクチャなぞたやすく策定できそうに感じられるかもしれませんが、実際に策定することは簡単ではなく、むしろ非常に難易度が高いことに気づかされることとなります。これまで慣れ親しみ、もはや習性ともいえる検討プロセスとはまったく異なるアプローチでディスカッションすることが必要になると言えば、少しはその難しさを感じていただけるでしょうか。
そこで、下記策定フローの例をご覧ください。
【ビッグピクチャ策定フローの例】
実際の検討プロセス(グランドデザイン)に入る前に、ビッグピクチャを検討するために必要なレディネスを整えるフェーズがあることが、ビッグピクチャ策定がいかに難しいことかの証左です。
たとえ百戦錬磨のエグゼクティブであっても、本プロジェクトでビッグピクチャを策定する際には、思考トレーニングや特別なディスカッションルールに習熟していただくことをお願いします。そのうえで、メガトレンドや市場スケール、マクロファクター等を概観して将来にわたって勝ち続けるビジネスモデルを検討、主だった取組みをとりまとめてビッグピクチャを仕上げられるよう、わたしたちが支援します。
本サービスは、下記の方々のご利用を想定しております。
・起業準備中の方
・従来からの延長線上となる戦略が通用しにくくなって業績が低迷している方
・企業成長ステージの転換期にある方
・事業承継にあたり新長期戦略を策定するタイミングにいる方 等
【注意事項】
・本サービスは、エグゼクティブ限定企画です。プロジェクト推進上、上級経営管理職以外の階層の方には
ご参画いただけません。なお、後継者候補についてはご経歴やご事情によって考慮させていただきますので、
ご参画をご希望の場合は予めご相談くださいますようお願いいたします。
ビッグピクチャ策定は本来は定期的に行うものではありますが、必ず実施すべき時期があります。また、どのように策定すべきか、策定後どのように日々の行動にブレイクダウンするかによって、成果が結実するか否かが決まるものでもあります。これらの点に関する本サービスの特徴を下記にまとめました。
創業期は急成長すること自体が目標になりがちで、一人何役も兼ねて日々全力で駆け抜けることが最優先されるため、求心力やベクトルを合わせるためにもビッグピクチャを明示して共有することが不可欠です。
成長の踊り場にある企業は、従来の延長線上の戦略を採るのか、起死回生を狙って思い切った戦略転換を図るへきかを迫られます。自社の存在意義を顧みて、先行きを見つめて討議する機会が必須となるでしょう。
経営者が交代する時はメガトレンド等を紐解いてこれからの10年間、何をどこまで成し遂げるのかを明確化するのに最適です。ビッグピクチャに基づいて事業と人的資本のポートフォリオを組みかえるかが見えてきます。
経営陣とともにビッグピクチャを策定したい場合は、ワークショップスタイルを推奨します。エグゼクティブが一堂に会し、想いを共有して意識合わせするために、ビジョニングをテーマとしたミーティングを推進します。
ご自身一人で経営の舵取りを行ってきた経営者にはエグゼクティブ・コーチングの活用を推奨します。コーチとのセッションを通じた洞察機会を定期的に持つことにより、頭の中の想いをビッグピクチャへと可視化しましょう。
必要であればワークショップとエグゼクティブ・コーチングを併用することも可能です。どちらの場合もHCCと経営者、エグゼクティブのみで行いますので、視点の高さがぶれたり視野狭窄に陥ることはありません。
ビッグピクチャは超長期的な目標ですので、そこに到達するまでのロードマップが必要になります。つまり中期・短期経営計画へとブレイクダウンすることなくして、ビッグピクチャの実現はありません。
しかし、超長期的な展望から逆算して中期目標、短期目標を設定する具体的なフレームワーク等、アプローチの仕方さえわからず、ブレイクダウンが頓挫することにもなりかねません。
こうした混乱を防ぎ、戦略性と実効性を損なわないブレイクダウン手法を用いたビッグピクチャ策定後の経営計画策定支援もあわせて行うことにより、「画に描いた餅」で潰えることのないようバックアップします。
ビッグピクチャコンサルティングにご興味をお持ちの方は、下記「お問い合わせ」からメールフォームを開き、「お問い合わせ種別」の「ビッグピクチャコンサルティング」をお選びのうえ、「ご相談・お問い合わせ内容」をはじめ、※印の必須項目に正確にご記入のうえメールしてください。
ヒューマンキャピタルコンサルティング(HCC)から追って連絡申し上げますので、しばらくお時間を頂けますようお願い致します。
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