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経営、事業、営業、組織、人事に関する戦略の策定・完遂と、個人の自己成長の両立を支えるヒューマンキャピタルコンサルティング

メディア・エンタテインメント、ICT・通信業界Media, Entertainment, ICT, Telecommunications

メディア・エンタテインメント業界

近年のコンテンツのデジタル化、地上波完全デジタル化、紙媒体とインターネットの融合、コンテンツや広告のマルチウィンドウ化、電子端末の普及等は、まさに「メディア革命」と呼ぶに相応しく、従来のビジネスモデルを根底から覆す様相を呈しています。従来のパラダイムに拘泥し、ビジネスチャンスを掴むための変革に躊躇している企業は、2015年前後までに淘汰されることとなります。

放送・新聞に関しては、景気悪化に伴う広告費の激減、メディア革命による新聞の部数減等、厳しい状況が続いています。放送では広告費以外の収益基盤を構築するために、これまで蓄積してきた優良コンテンツを活用したスピン・オフ・ムービーやシーズン・イベント等の放送外事業をはじめ、通販事業、系列外携帯各社への出資等に積極的に取り組んでいます。新聞は有料配信をはじめとするインターネットビジネスモデルの構築を模索中であり、顧客の囲い込みや提供コンテンツの付加価値化に対する取り組みが急務です。

出版・印刷に関しては、2大印刷企業グループが出版と書店を巻き込む業界再編の只中にあります。背景には出版不況、印刷事業の不振、電子書籍へのメディアシフトがあり、従来のビジネスモデルが破綻したため、ICT技術を活用した顧客の囲い込み競争が激化しています。業界再編が進む一方、2大印刷企業の後ろ盾のない中小規模の出版や書店、旧態依然としたビジネスモデルから踏み出すことに躊躇し、技術的な優位性もない名ばかりの総合印刷業は淘汰の憂き目に遭いかねず、今後成長が見込まれるデジタルコンテンツ領域やエレクトロニクス領域におけるビジネスチャンスに挑むことが必須です。

広告に関しては、マス広告4媒体の落ち込みが激化して市場規模が縮小しています。検索連動型広告やモバイル向け広告等のインターネット広告が雑誌広告を凌いだものの、成長スピードは鈍化、厳しい状況が続きます。今後は屋外広告や交通広告等の販売促進広告へのシフトと、クライアントの海外進出に伴うグローバル展開の強化が必須です。この2点へのチャレンジを進められない中小規模のプレーヤーは、業界再編の波にのみこまれるか、淘汰されることは不可避です。

インターネット関連に関しては、他業界・業種の顧客の収奪に成功しつつあり、提供サービスの高度化・専門化・カスタマイズ化が進んでいます。ポータルサイトでは、ヤフー®の独壇場をグーグル®が急追、NTTレゾナント®以下のグループが協調して追随しています。ヤフー®と楽天®は流通、証券・銀行等の金融サービス、書店業、中国・タイ・台湾等の海外にも進出して事業拡大を狙っています。SNSはmixi®、DeNA®、GREE®の3強時代に突入する一方、特定分野に特化したSNSも成長が期待されています。専門系サイトでは、収益改善のための本業回帰や資本提携、M&A等の再編が加速しており、中国や韓国の企業への事業売却等、グローバル規模でのアライアンス戦略も重要です。

音楽・映像に関しては、市場規模は縮小傾向であり、収益改善努力がより一層望まれます。音楽では若年層が音楽配信に移行、中高年向けのCDベスト盤を中心とした売上が構成となっています。バブル世代以上の中高年層を対象とした企画CDやベテラン歌手のリバイバル、カバーベスト等がミリオンヒットとなったものの、シングルCDのミリオンセラーは無く、市場規模は縮小傾向が加速しています。映像ではシネコンは増加したものの集客数は減少しており、収益性は悪化しています。3D超話題作「Avatar®」の公開を皮切りに、3D映画やコンテンツが多数リリースされるとともに、テレビ局の映画事業も続々公開予定であり、集客やDVD・関連グッズ購入等による売上増加が期待されます。その反面、問題作や名画・旧作品を中心に上映する映画館では、来客数増加のための仕掛けづくりが急務であり、映画連動イベントやサブカルチャー系イベントへの会場提供等も検討すべきです。

ゲーム(ハード、ソフト)では、据置型、携帯型とも人気ソフトの販売延期が相次いだ影響と、Wii®とニンテンドーDS系の人気の一服感もあって、市場は停滞気味です。一方、パソコンや携帯電話の無料オンライン・ゲーム、音楽関連、電子書籍などのコンテンツやアプリケーション、特にiPhone®等のスマートフォン市場は急成長、今後も続伸が期待されます。違法ダウンロードや海賊版への対処という問題もあり、機会損失リスクをどうヘッジするかは大きな課題です。複合商業施設のゲームセンターの収益改善、海外市場進出、M&A、コンテンツ・ビジネスへの取り組みが収益確保のためには重要です。

いずれの業界においても、これまでキャッシュを創出してきた事業は最早縮小を免れず、収益性が高い新事業の構築が必須です。事業の水平展開・垂直統合は勿論、コンテンツビジネスや周辺産業への進出、M&Aや勝ち組グループの傘下への編入等、なりふり構わぬビジネスモデルの再構築が必要です。

中小企業においては、メディア革命の本流を注視しながら、大手メディアによる業界再編に対応すべく経営体制を見直し、新たなビジネスモデルの構築をはじめとする成長戦略や新規事業戦略、組織改革等のチェンジマネジメントを統合的に進めることが急務となります。成功の鍵は、ビジネスリーダー自身のパラダイム転換と、事業ポートフォリオマネジメントの徹底、リスクテイキング、変革へのレディネス整備となります。

【対象業種】

  • 放送
    新聞
    出版
    印刷
    広告
    インターネット(ISP、ポータル)
    音楽
    映像
    ゲーム(ハード、ソフト) 等

【コンサルティングテーマ】

  • 次世代成長戦略の策定
    新規事業戦略の策定
    M&A・新規事業戦略
    経営体制の再編
    グループマネジメント体制再構築
    オペレーション改善
    ターンアラウンド
    テクノロジー関連戦略の策定 等

ICT・通信業界

ICT・通信業界に関しでは、新技術を基軸とした覇権争いが激化、市場は続伸が期待されています。ICT市場の主戦場はクラウド・コンピューティング関連サービスとサーバー仮想化へと変わってきました。ソフトウェアの提供方法としては企業のコスト削減ニーズに応えられるSaaSでの提供が本格化、パッケージソフトを提供してきた企業も切替を急いでいます。SIer各社はグループ内再編やM&Aによる統廃合を加速、技術的なアドバンテージを確保すると同時に収益性の改善に乗り出し、競争力を高める取り組みに注力しています。その一方、Windows7等のパッケージソフト販売で業界に君臨してきたマイクロソフト®にとってクラウド化は脅威であり、グーグル®の無償提供OS「chrome®」との市場争奪は激化しています。グローバルプレーヤーの大規模かつ迅速な覇権争いを前に、国内大手、独立系各社にとってはまさに正念場が続きます。

通信では、NGN、MVNO、FMC、FTTHなどの新技術・サービスが通信市場を大きく変えようとしています。数年前は非現実的だったメディアと通信の融合は実現の可能性を感じさせるものとなり始め、従来の収益構造を保つことは厳しい状況に追い込まれています。業界再編で固定通信と移動通信を併せ持つ総合通信企業が生まれ、従来の通信企業への新たな資本参加、海外市場への進出、投資、新規参入などが発生、コミュニケーションサービスに関わるあらゆる企業との連携や、想定外の競合との競争が激化します。

また、スマートフォン抗争(iPhone® VS. Android®)や、電子書籍戦争(iPad® VS. kindle®)など、高機能携帯端末を巡る覇権争いも勃発しています。この市場には大きなビジネスチャンスがあり、今後成長が期待されるモバイルブロードバンド市場における競争は苛烈を極めると考えます。

中小規模のプレーヤーにおいては、業界の方向性を見極めたうえで、競争優位を確立する戦略が重要になります。ブロードバンド化の急速な普及に伴う通信料金の定額化・低額化により、従量型料金体系に基づく収益モデルでは収益が見込めないため、付加価値提供型やサービス提供型の収益モデルを新たに構築することが急務です。

【対象業種】

  • ソフトウェア
    SIer
    通信キャリア
    ケーブルテレビ
    コミュニケーションサービス 等

【コンサルティングテーマ】

  • 事業戦略の策定
    技術戦略
    事業ポートフォリオの再構築
    M&A・ターンアラウンド
    オペレーション下位飼う
    購買の最適化
    ブランディング
    販売チャネル強化
    グループマネジメント体制再構築
    組織体制・ガバナンスの見直し
    (カンパニー制・持株会社制設計、MBO計画の策定等) 等

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