全役員が親族という経営体制が多い中堅・中小企業にとって、業績責任の強は心理的に抵抗があるかもしれません。しかし、成果責任を担う役員の業績向上へのコミットメント強化は、業績マネジメント上重要な意味があります。社員の人事制度に成果主義を適用する場合、役員にもシビアな仕組みを適用することで、社員からの信頼を得てリーダーシップを発揮できるため、全社に業績向上に対するドライブがかかります。
本コンサルティングでは、業績向上にフォーカスした「パフォーマンス・マネジメントツール」を活用、戦略達成までのロードマップ、適切な管理指標や目標を設定、業績に対して適正に評価し、報酬に結び付ける一連のマネジメント基盤を高いレベルで正常に機能するよう改革します。
また、内部統制やCSR等のコーポレート・ガバナンス体制の再構築も同時に行うことにより、ステージをひとつ登ることができます。金融機関や大手取引先等に更なる信頼感を与えられることをはじめ、リーダーシップに対する社会的評価も高まり、「いい会社に勤めている」という社員の自尊心を満たすことも期待できます。
企業業績の振れ幅が大きくなっている今、業績向上にはトップマネジメント自らのリーダーシップ発揮が不可欠です。バランスのとれた企業成長へのロードマップである「戦略マップ」、業績評価ツールとして誕生した「バランススコアカード」、業績管理システムである「目標管理制度」、高業績をあげる行動様式を示す「コンピテンシーモデル」の連動性を強化したパフォーマンス・マネジメントツールを活用、業績マネジメント体制を構築します。なお、このツールは下記「役員評価・報酬制度」との連携により正常に機能します。
■ ビジョン/経営戦略/事業戦略の再確認
■ パフォーマンス・マネジメントツールの導入検討
■ 戦略マップの策定による戦略の可視化
■ バランススコアカードによる指標設定及び経営資源の集中化
■ 組織/個人目標の設定及びアクションプランの作成
■ トップマネジメントにおけるコミットメントの明確化
■ 戦略遂行管理体制の設計 等
業績向上を適正な体制で実現するために、社外取締役・監査役制度や執行役員制度をはじめ、役員を支える各種委員会、内部統制体制、CSRに必須の倫理綱領・コンプライアンス規程の導入、取締役会運営の適正化等、今日の企業経営に対する要求水準に適合するガバナンス体制を整備します。
■ 社外取締役制度、執行役員制度の検討
■ 委員会等設置会社移行の検討
■ 取締役会下部諮問委員会整備の検討
■ 倫理綱領策定及び遵守体制構築
■ 内部統制体制の整備
■ CSR体制の整備
■ コンプライアンス経営体制設計
■ 人的資本及び投資ポートフォリオ管理体制の整備
■ 取締役会改革 等
役員に対する期待役割を再定義し、その期待役割を規程化、この規程に基づいて評価目的、評価対象、評価プロセス等を設計します。また、役員任免に関するガバナンスとの連携、後継者や役員、経営幹部候補者の育成へのフィードバック体制も検討に加え、優秀人材の発掘と登用を機動的に行うための仕組みを導入します。
■ 役員規程の明確化
■ 期待役割相応の成果の定義
■ 評価目的の明確化
■ 成果評価対象の明確化
■ 評価プロセスの再設計
■ アセスメントによる役員任免システムの導入
■ コーポレート・ガバナンスとの連携ルールの導入 等