消費財業界は流通と並んで最新のマーケティングが展開されています。消費者ニーズを満たす術には長けていますが、今問われるのは業界の雄として将来の市場を創造する主役となる戦いに勝つことです。
不況による消費行動の変化も小売各社の戦略に大きな影響を及ぼします。郊外型ショッピングセンターやアウトレットにわざわざ出掛けるのではなく、駅ナカ・駅チカやインターネット通販で手早く買い物を済ませる消費者が増えたり、不況の影響を受けにくいといわれていた化粧品でも、団塊世代向け以外の商品は低価格帯にシフトしています。
また、各カテゴリーのリーダーは、海外のグローバルプレーヤーとの本格的な競争に直面しています。グローバルブランドの確立をはじめ、高付加価値商品の開発、海外事業の展開戦略等、企業価値を向上させることはもとより、小売業との協業を含めてサプライチェーンの再構築とコスト削減を徹底することが重要です。
【対象業種】
【コンサルティングテーマ】
流通・商社業界は、消費者の「安全・高品質・適正な価格でモノ・サービスを購入したい」という強い要望に対応すべく、激変を強いられています。百貨店の合従連衡をはじめ、専門店、GMS,
CVS, SCなどの業態を超え、また国境をも超えた再編の只中にあり、次の時代の盟主たるべく熾烈な競争が繰り広げられています。
しかし、この業界に求められているのは、顧客の要望を満たすだけではなく、最先端のマーケティングを駆使した「顧客第一経営」への変革です。セグメンテーション・ターゲティングを最適化し、新たなマーケティング戦略を策定して、実行する組織と人的資本の能力向上が必要になっています。
中小商社にとっては、消費者の低価格志向に対応するために自ら小売を行うファミリーセールや会員制商談会など、商社の枠に捉われずに売上を確保することや、商社本来の情報収集機能をブラッシュアップし、消費財メーカーと消費者ニーズを結びつけて本当に消費者が欲しいと願う製品・サービスの開発に貢献すること、また小売店舗のマネジメントやスーパーバイズ機能を強化して、小売店舗の売上拡大に貢献することなどが重要になります。
【対象業種】
【コンサルティングテーマ】
嗜好品やご褒美は高額品を求めるが、日用品は廉価品で済ますという消費市場の成熟化や、縮小傾向にある国内市場は富裕層と大衆の二極化が鮮明になっています。また、GMSやファストファッションなどの外資参入も大きな影響を及ぼし始め、小売業界は大転換を余儀なくされています。また、まちづくり三法や薬事法の改正、独占禁止法の排除命令等、法令・規制も経営にインパクトを与えます。
百貨店に関しては、景気の悪化に伴う消費意欲の減退や郊外型アウトレットモール・ショッピングセンター、専門店との競合が激化し、来店客数、売上高とも下落に歯止めがかからない状況が続いています。
GMS・スーパーに関しては、全国規模の流通グループ企業が市場拡大をリードする一方、全国各地のローカルスーパー各社は軒並み厳しい経営を強いられています。
CVSに関しては、既存店舗の売上高減少を新規出店で補う形式では最早限界を迎え、不採算店の戦略的閉鎖とグループ再編の動きが加速しています。
専門店に関しては、アパレルではファストファッションのグローバル規模での競争が激化する一方、卸売業のファミリーセールやセールの早期化・通年化等、消費者の価格引下げ要望への対応に追われ、採算を度外視した消耗戦を余儀なくされています。
このような状況で勝ち残るには、ビジネスモデル変革をはじめとする成長戦略はもちろん、店舗生産性の向上等のオペレーションレベルの改善まで、儲かる仕組みのすべてを顧客の購買ニーズにフィットさせることが求められています。
【対象業種】
【コンサルティングテーマ】