製造業界（自動車,電機,機械,金属･非鉄金属,繊維,ハイテク） - ヒューマンキャピタルコンサルティング

製造業界（自動車､電機･機械､金属･非鉄金属､繊維､ハイテク）MANUFACTURING (Automobile, Electric, Machine, Metal/Nonferrous Metal, Fiber, High Technology)

自動車業界

この業界では、競争と経営のグローバル化と、新エネルギーへの対応に伴うグループ化・再編が進展しています。サプライチェーンの最適化、ブランド確立による顧客の囲い込み、生産拠点の最適化、プラットフォームや部品の共通化や共同購入によるコスト構造の見直し、系列の見直しなどがグローバル規模で行われています。

また、プラグイン・ハイブリッドや電気自動車の燃料電池等の新エネルギーに対応するためのR&D機能の重要性が増したのをはじめ、ITを駆使した設計の効率化など、すべてのビジネスプロセスにおける経営課題に取り組まねばなりません。

中小規模のサプライヤーには、グローバル・サプライチェーンの一員として選ばれるための努力が従来より一段上のレベルで求められます。電子化、グリーンエネルギーへの対応、グローバルなブランド確立への貢献等、所属系列のグループ戦略に則った成長戦略と、大規模メーカーから選ばれる技術戦略、新規事業戦略、海外戦略、グローバル人的資本戦略などの策定が必要になります。

【対象業種】

乗用車メーカー
商用車メーカー
農耕・建設重機機械メーカー
関連部品メーカー
販売会社・自動車ディーラー
自動車関連商社・アフターマーケットフランチャイザー　等

【コンサルティングテーマ】

大規模メーカーの成長戦略を踏まえた成長戦略の策定
大規模メーカーのコスト構造の見直しに対応できるコスト削減戦略の策定
M&A・アライアンス戦略に対応できる技術戦略、新規事業機会の検討
サプライチェーンの最適化に対応できる製造戦略、ロジスティクス戦略の策定
中国・アジア市場進出に伴うリスクマネジメント戦略の策定
グローバル競争に勝つ組織スキルの構築
グローバル人的資本マネジメント戦略立案　等

電機・機械業界

この業界は多角的な事業展開を行っている企業が多く、大規模メーカーがグローバル市場で勝ち残るには事業ポートフォリオの戦略的再編が不可欠です。中小メーカーにとっては、大規模メーカーのグローバル・サプライチェーンに組み込まれることができるか否かが、今後の命運を決することになります。

世界を席巻するサムスン電子の原動力は、デファクト・スタンダードにフォーカスした成長戦略にあります。グローバルで覇権を握るためには、事業ポートフォリオをどう組み合わせ、経営資本をどの程度投入するのかを戦略にまとめ、追求してきたがゆえに、グローバルリーダーとなり得たのです。

機械業界においても、中国や新興国企業によるM&Aや優秀な人的資本の引き抜きが活発化する中、中小規模のサプライヤーにとっても、本質的な収益改善のために自ら積極的にM&Aを仕掛けることも選択肢として持つべきです。グローバルな勝ち組企業から要望される技術や製品を創出するための仕掛けは、規模の大小を問わず必要といえます。

【対象業種】

産業機械メーカー
総合電機メーカー
電気設備メーカー
電子部品メーカー
カーコンポーネントメーカー
工作機械メーカー
精密機器メーカー
アッセンブリーメーカー　等

【コンサルティングテーマ】

全社・事業戦略の策定および実行支援
事業ポートフォリオの戦略的再編
グローバル・サプライチェーンの最適化に対応できるオペレーション改革
M&A戦略の策定及びデュー・ディリジェンスの実施
経営統合支援
組織改革・チェンジマネジメント　等

化学、金属・非鉄金属、繊維業界

この業界には、社歴が100年以上の企業もあってすでに成熟した業界であり、景気循環的で、投資家の注目もあまり集められず、低価格への圧力にも晒されて、十分な収益が得られない、国内においては最盛期を過ぎた業界でした。しかし、中国をはじめとする新興国における需要の盛り上がりが、状況を一変させようとしています。

大規模メーカーにとって重要なのは、継続的な生産性の改善につながるオペレーション改革、顧客第一主義の視点に基づく営業・マーケティング体制の革新、コスト管理、M&A・アライアンス、そしてグローバル市場におけるプレゼンスの確立と、社会的責任や環境責任、とくにCo_２排出規制への対応にあります。

また、中小規模のサプライヤーには、大規模メーカーのグローバル・サプライチェーンに貢献するための生産性の改善などの努力だけでなく、M&Aやアライアンスの対象となるための戦略も必要です。今後数年、国内メーカーと外資メーカーは大競争を繰り広げることとなり、M&Aやアライアンスが活発化することが予測されますので、長期的には勝ち組に参加するための準備を周到に行いつつ、短期的な収益改善のための施策を検討することが望まれます。

【対象業種】

総合化学メーカー
総合繊維メーカー
鉄鋼メーカー
非鉄金属メーカー
パルプ・紙メーカー
ガラス・セラミクスメーカー
タイヤメーカー　等

【コンサルティングテーマ】

全社ビジョン・戦略の策定
成熟事業における成長戦略の策定
事業ポートフォリオの見直し
M&A・アライアンス戦略、新規事業戦略の策定
オペレーション改善
イノベーション促進
営業生産性向上
戦略的プライシングマネジメント
買収・アライアンス申込への対応計画の策定
事業統合後の組織変革・コミュニケーション戦略の策定　等

ハイテク業界

この業界は、技術のグローバル化の進展、コスト体質強化、スピードアップのためのオペレーション高度化など、新しいビジネスモデル構築への挑戦が命題となっています。機能による差別化が困難な環境において、低価格競争を強いられ、台湾、韓国等のアジアはもとより、BRICsを含むグローバルレベルでの業界統廃合が始まりつつあり、リソースマネジメントもより一層難しくなっています。

PCやサーバーなどはコモディティ化してしまい価格は下落、国内大手電機メーカーは相次いで失速するとともに、Dell®やSisco®などが構築したBTO中心の新しいビジネスモデルが事業成功の重要な鍵となるなど、従来の製造業の考え方では太刀打ちできない状況になっています。

この業界の市場はグローバル規模では発展途上にありますが、先進諸国での市場成長は望めず、新興国中心に拡大を続けると考えられます。そこでのメインターゲットは超低価格市場であり、コスト競争力に劣る製品・サービスは市場から弾きだされます。キーとなる新技術開発を絶えず進める一方で、すべての経営機能を顧客視点でレビューし、グローバル・サプライチェーンの最適化に対応できるビジネスモデルを構築することが求められています。

【対象業種】